マツバラ金網株式会社
住所:大阪府松原市岡6-1-25
HP:https://www.wire-mesh.co.jp
弊社は、創業からおよそ90年にわたり、工業用および建築装飾用の金網製造を専門とするメーカーです。金網技術は、河内木綿の繊維産業から派生し、発展したとされており、縦糸と横糸を交差させて織る技術が、金属線を交差させて織る「金網」へと応用されたことで、松原市の地場産業として根付いてきました。
松原市内では粗いものからクモの糸のような線で織った超細密な*メッシュまで製造する中で弊社が特に得意とするのは、液体のろ過に使用される「畳織」と呼ばれる畳表のような金網の製造です。これらは、主に工業用として使用されることが多く、自動車のオイルフィルター部品をはじめ、医療・化粧品業界、粉体処理機器、水処理設備、さらには空気のろ過装置など、幅広い分野で採用されています。
素材についても、ステンレス、真鍮、ブロンズ、アルミ、チタンなど、さまざまな種類を取り揃えています。それぞれ伸びや強度などの性質が異なるため、用途や使用環境に応じて最適な素材を選定し、お客様にとって最良のご提案ができる体制を整えています。
また、工業用金網に加え、建築資材としてのデザイン金網の製造にも取り組んでいます。自社ブランド「MK Design Mesh」として展開し、ディスプレイ用途や防犯対策など、空間演出を目的とした建築・内装分野でも活用していただいています。
※メッシュとは、1インチ(約2.54cm)あたりの網目の数を示す単位です。
弊社には、創業以来代々受け継がれてきた「金網屋の信条」の三カ条があります。
「線を盗むな、目を盗むな」「五尺の道を五尺で歩けるように」「人は城、人は石垣」というこの三つの言葉には、線の太さや網目の誤差も厳格に管理し誠意を持って製品づくりに取り組む姿勢、毎日コツコツと積み重ねることの大切さ、そして人との縁と恩を忘れず常に感謝の心を持つという、ものづくりに向き合う私たちの姿勢が込められています。これらの言葉は、朝礼や年末年始、忘年会などの節目で共有されるほか、日々の業務の中でもふとした時に立ち返ることが多く、常に「初心を忘れない」ことを大切にしています。また、「この地で愛される存在であり続ける」という想いを根底に、Made in Japanの品質にこだわり、国内の材料を用い、大阪・松原で製造することも大切だと思っています。
こうした姿勢を守り続けてきたことで、伝統を守りながらも新しい挑戦を続けることができていると感じています。
端材のサイズ:不定期、量はあまり多くない
端材のサイズ:量はあまり多くない
端材のサイズ:常に大量にある、耳の部分や細い紐状のものあり
端材のサイズ:常に大量にある、耳の部分や細い紐状のものあり
スポット加工(溶接)、半田付け、レーザーカット(CADデータが必要)、プレス機での丸抜き加工などの、技術面でのサポートが可能です。
サイズ:W500 × H500
サイズ:W300 × H300
マツバラ金網の製品は、主に工業用として使用されているため、私たちの生活を支える重要な存在でありながら、目に触れる機会はほとんどありません。今回のプロジェクトを通じて、製造過程で生まれる端材が、アーティストの自由な発想によって新たな価値を持つ作品へと生まれ変わり、会社や地元・松原市にとって「思いのこもった作品」となることを願っています。
また、こうした取り組みによって、普段は表に出ることのないものづくりの背景や職人の想いが“見える化”されることで、社員の視野が広がり、職人たちのモチベーション向上にもつながるのではないかと期待しています。